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楞伽経


羅婆那勧請品

世尊は中インドから南に行かれ、海を渡って楞伽島(りょうがとう)に入られた。そこで城主の羅婆那王(らばなおう)は王の宮殿に世尊を招いた。

「世尊の御心は法の蔵で、無我でいらっしゃるのでまったく穢れがございません。すべての真理をさとられて安らけくいらっしゃいます。どうか楞伽の城にてさとりの智慧をお説きください。」

「王よ、一切は幻のようなものである。あらゆる境界(きょうがい)は皆自分の心の分別から生まれたものに過ぎない。分別の心では真の仏を見ることはできない。」

王は世尊に問うた。
「世尊は常に法さえも捨てねばならぬ、まして非法はなおさらである。と説かれていますが、その意味はいかなるものでしょうか。」

世尊は言われた。
「法とはこの世に存在すると考えられているものである。喩えば、瓶(かめ)は壊れるものである。しかし人はその瓶(かめ)には実体があると考える。そのような見方を捨てなければならないという意味である。そこで自らの内の本性を見れば、外に執着することはいらない。このように正しい見方で法(もの)を見ることを法(もの)を捨てる、というのである。」

「王よ、また非法というのはこの世に存在しないと考えられているもの。例えば、兎の角のような実のないものを言う。これも瓶(かめ)のように執着すべきものでないので捨てねばならぬというのである。」

「王よ、仏の法も一切の分別(はからい)と無用の議論を離れている。ただ真の智慧だけがこれをさとるのである。人々を安らかにしたいために法を説き、差別を離れた智慧を仏という。つまり仏は真の智慧と一つであるから、分別の智慧で考えることはできない。」

「王よ、壁に画かれた生き物に感覚がないように、世のあらゆる人々も幻のようなものであると見なければいけない。このように見るのが正しい考えであり、これと異なるのを分別の考えというのである。」

「王よ、人は分別によって法と非法に執着するのである。喩えば、人が水面に映った自分の姿を見たり、灯や月によってできた自分の影を見て分別を起こし、執着し、喜んだり怖れたりするようなものである。法も非法もただ分別に過ぎない。分別を捨てることができず、あらゆる虚妄を増して、煩悩の寂滅を得られないのである。寂滅とは、虚妄を離れた一心のことであり、それが仏を生む蔵であり、それを如来蔵と称する。」


集一切法品

大慧菩薩が問うた。
「世尊が説かれたところの不思議な常住の覚りの境界(きょうがい)は、異教にいう不思議な常住の創造者と同じでしょうか。」

世尊が言われた。
「大慧よ、異教でいう常住なるものは、無常なるものの原因となっているという意味での常住で、決してそれ自身が常住であるわけではない。つまり無常と比べて常を立てているのであるが、私はそれらをみな無常であると説く。大慧よ、異教はこのような考え方によって、不思議な常住を説いているが、それは『兎の角』という言葉があっても、実際に兎に角がないように、決してあるものではない。それは分別から出たもので、言葉だけに過ぎない。それは事物の原因となるものなどないからである。私のいう不可思議な常住は、自らさとることが原因となってあらわれる。さとりによって常住となるのである。これに対して、異教では真の不可思議な境地を知らず、自らさとる聖なる智の外に立てている。これは理にかなっていない。
「大慧よ、三世の諸仏は、一切の法(もの)は不生、つまり生ぜぬと説く。何故ならば、仏の境地からはすべて有無を離れているので生と滅との分別もないからである。しかし、愚かな者は、みだりに物に『有』『無』を分別して執着する。けれども、物には、兎に角がないように、『有』も『無』もない。仏の智慧によって見るものは、愚かな者の考える『有』『無』の境界(きょうがい)と異なるのである。

【管理人訳】




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