パーリ語聖典 増支部

比丘たちよ、1人の人のこの世に生まるるは、多くの人の利益のため、 多くの人の幸せのため、又、世間をあわれむがため、人と天との利益と 幸せのために生まるるなり。その1人の人とはたれぞ。これ如来、応供、 正等覚なり。比丘たちよ、これこそその1人の人なり。

比丘たちよ、1人の人のこの世に現わるるは、難きことなり。その1人 の人とはたれぞ。これ如来、応供、正等覚なり。これこそその1人の人 なり。

比丘たちよ、この世に見ること難きは、1人の希有の人のこの世に生 まるることなり。その1人の人とはたれぞ。如来、応供、正等覚なり。 これこそその1人の人なり。

比丘たちよ、1人の人のこの世を去りて、多くの人の愁い嘆くことあり。 その1人の人とはたれぞ。如来、応供、正等覚なり。これこそその1人 の人なり。比丘たちよ、1人の人のこの世に生まるるとは、比ぶべきも のなき人の生まるるなり。その1人の人とはたれぞ。これ如来、応供、 正等覚なり。これこそその1人の人なり。比丘たちよ、1人の人のこの 世にいづるは、大いなる眼、大いなる明り、大いなる光の現わるるなり。 その1人の人とはたれぞ。如来、応供、正等覚なり。これこそその1人 の人なり。
(増支部I-13)

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